ラベルの数字と用語を読み解く
電力量、電力変換、ソーラー入力の25用語です。計算の意味を理解するための説明で、製品の限界は正確な説明書で確認します。
計算と仕様を読むために
単位の意味と、別に確認する条件をまとめました。
ソーラー入力を計算 →W(ワット)
ある瞬間に使う、または供給する電力です。同じ時間なら100 Wの機器は50 Wの機器の2倍の電力量を使います。
Wh(ワット時)
電力量の単位です。理論上1,000 Whの電池は100 Wを10時間供給できますが、実際は変換損失や残しておく電池を差し引きます。
容量
電池に蓄えられる電力量で、通常はWhで表示します。使用時間に関わる値であり、大きな電力を必要とする機器を起動できる証明ではありません。
定格の連続出力
インバーターや出力端子が、説明書の条件で連続して供給できる電力です。
サージ・起動時の電力
モーターやコンプレッサーの起動などに必要な短時間の電力です。製品のサージ定格は持続時間と試験条件も確認します。
利用できる電力量
残しておく電池、電力変換、待機電力、温度などを考慮したうえで、機器に届く電力量です。
システム効率
電池から取り出した電力量のうち、変換や配線の損失後に機器へ届く割合です。出力経路と使い方によって変わります。
無負荷時の消費電力
接続機器とは別に、電源本体や有効にした出力回路が使う電力です。小さな負荷を長時間使う場合に影響します。
稼働率
冷蔵庫のコンプレッサーなどが動いている時間の割合です。動作中のWに稼働率を掛けると、平均消費電力の目安になります。
ピーク日照時間
1日の積算日射量を1平方メートル当たり1,000 Wが続いた相当時間に換算した値です。日の出から日の入りまでの時間とは異なります。
AC(交流)
家庭用コンセントなどで使う電流です。ポータブル電源はインバーターで電池のDCをACへ変換します。電圧と周波数は別に確認します。
DC(直流)
電池、ソーラーパネル、USB、多くの12 V機器で使う電流です。対応するDC給電ならACへの変換を省ける場合があります。
インバーター
電池のDCをACに変換する回路です。供給できる出力に上限があり、回路自体も電力を使います。
LFP・LiFePO₄
リン酸鉄リチウムと呼ばれるリチウムイオン電池の種類です。現在のポータブル電源にも使われています。
UPSとEPS
停電時に電池へ切り替える機能ですが、名称だけで無停電動作は保証されません。切替時間、対応する負荷、医療機器などへの適否は正確な説明書と実機で確認します。
Vmp(最大出力動作電圧)
指定された試験条件でパネルが最大電力を出すときの電圧です。パネル構成の動作電圧を考える基準になります。
Voc(開放電圧)
負荷を接続していないときの電圧です。低温では高くなるため、低温補正後の値が入力の絶対上限を超えないよう確認します。
Imp(最大出力動作電流)
指定された試験条件で最大電力を出すときの電流です。対応するパネル列を並列接続すると電流が加算されます。
Isc(短絡電流)
指定された試験条件で出力を短絡したときの電流です。ケーブル、ヒューズ、保護回路の設計で使う値で、Impとは区別します。
Vocの温度係数
温度が1°C変わるとVocが何%変わるかを示します。通常は負の値で、基準の25°Cより低温になるとVocが上がることを意味します。
直列接続
対応する同等のパネルを一列につなぐ方法です。電圧は加算され、電流はおおむね1枚分です。
並列接続
対応する同等のパネル列を並べてつなぐ方法です。電流は加算され、電圧はおおむね1列分です。
MPPT
最大電力点追従のことです。充電制御回路が許容される入力範囲内で動作点を調整し、パネルから電力を取り出します。
入力電圧範囲
ソーラーの充電回路が動作する、説明書に記載された電圧範囲です。これとは別に、低温時のVocが絶対上限を下回る必要があります。
入力電流の上限
入力が受け入れられる最大電流です。余剰のパネル電流を制限する機器もありますが、説明書を確認せずに過大な構成を安全だと判断しないでください。